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フランス映画を紹介します。
フランスの警察官・ユベール(ジャン・レノ)の元に日本から電話がかかってきた。 20年前にユベールの元から姿を消した最愛の女・ミコが死んだ。 ユベールは日本に向かう。 ユベールは知らなかった。ユベールとミコの間には娘・ユミ(広末涼子)がいたことを。
神経質な母親と冷淡な元軍医の父親を持つアメリはあまり構ってもらえず、両親との身体接触は父親による彼女の心臓検査時だけだった。いつも父親に触れてもらうのを望んでいたが、あまりに稀な事なので、アメリは心臓が高揚するほどだった。心臓に障害があると勘違いした父親は周りから子供たちを遠ざけてしまう。その中で母親を事故で亡くし、孤独の中で彼女は想像力の豊かな、しかし周囲と満足なコミュニケーションが取れない不器用な少女になっていった。 そのまま成長して22歳となったアメリは実家を出てアパートに住み、モンマルトルにある元サーカス団員経営のカフェで働き始める。彼女はクレーム・ブリュレの表面をスプーンで割る、パリを散歩しサン・マルタン運河で石を投げ水切りをする、この瞬間にパリで何人がオルガズムに達しているか妄想するなど、ささやかな一人遊びと空想にふける毎日を送っていた。 ある日、自宅でダイアナ妃事故死のニュースを聴いて驚いた彼女は手から物を取り落としてしまい、転がった先のバスルームのタイルの中から小さな箱を発見する。中に入っていた子供の宝物を持ち主に返そうとした彼女は探偵の真似事をして前の住人を探し、ついに成長した元住人ブルトトーにたどりつく。箱を持ち主に返して喜ばれたことで、彼女は「人を幸せにすること」を趣味にし始めた。父親の庭の人形を盗んで世界旅行をさせ、返らない手紙の返事を捏造し、家宅侵入もするなど、手段を選ばぬ小さないたずらや犯罪すれすれの方法で周囲の人々を幸せな気分にさせてはほくそ笑むアメリだったが、反対に彼女に関心を持ってくれる人物は誰も現れなかった。 ところが彼女にも気になる男性が現れた。近隣のポルノショップの店員で、スピード写真のボックス下に捨てられた他人の証明写真を収集する趣味を持つニノである。気持ちをどう切り出してよいのか分からず、他人を幸せにしてきた彼女も自分が幸せになる方法は見つからない。 ニノの置き忘れた証明写真コレクションアルバムを手に入れた彼女は、これを返すことで彼に近づこうとする。しかし、ストレートではないアメリは宝探しじみた謎のメッセージをニノに送り、ニノはアルバムを探してモンマルトルの丘を右往左往させられただけで、アメリはアルバムを返した代わりに出会うチャンスを逸してしまった。どうしてもニノの前に出ることができない彼女を、想像上の友人である部屋の置物たちや、アメリを見守ってきたアパートの同居人で贋作家である老人らが、思い切ってぶつかっても自分が砕けてしまうことはない、と背中を押す。ニノはアルバムに入っていたメッセージの送り主の写真を頼りにアメリを探し回り、アメリのばら撒いてきたヒントをたどって、アメリのアパートにたどり着く。ストレートに他人と向き合うことのなかった彼女はついにドアを開け、彼を迎え入れたのだった。
深夜のパリ。薬局に麻薬中毒の少年少女達が金欲しさに乱入し、店主は銃を持って1階の店舗に行くと、そこには店主の息子とその悪友達がいた。店主の説得むなしく、そして警官隊が到着した事によって銃撃戦が始まった。彼らは全て警官隊からの銃弾に倒れ、一見静まり返った店内を警官の一人が調べていると、レジの下に一人の少女、ニキータが蹲っていた。警官が声を掛けると彼女は床に転がっていた銃を手に取り、警官の顎に突きつけ発射する。 警察署。ニキータの取り調べで、名前を聞かれても何も答えないニキータに業を煮やした警官が頬を殴る。そして彼女は机の上に転がっていたボールペンを手に取り、名前を書くのかと思われたが、唐突に警官の手をボールペンで突き刺し、ニキータ、と絶叫した。 警官殺しの罪で終身刑が宣告され、輸送のために薬を打たれながらもニキータはママを呼んで、と言い続けた。そして目が覚めると殺風景なベッドルームに入れられており、そして政府の秘密警察官を名乗るボブが現れた。彼女はそれまでの自分の記録を消され、別の人間として政府に雇われた暗殺者としてここで訓練を受けて生きるかそれとも死ぬかの選択を迫られた。ボブはそれだけ伝えると部屋を出た。そして戻ってくると部屋にニキータはおらず、ボブが部屋に入るとニキータはボブを椅子で攻撃、そのまま彼を人質にして逃げ出そうとするが、出入り口でボブに脚を撃たれる。 別の人間に生まれ変わり、ここで暗殺者としての訓練を受ける事になったニキータはめきめきと頭角を現し、ボブの目に狂いが無かった事が証明された。自分の部屋はスプレーで精一杯落書きをし、柔道の教官の耳に噛み付いたりと暴れる一方だったニキータを、唯一の女性職員アマンダは女としての部分を磨いた。 数年後ニキータの誕生日の日、ボブはニキータを連れて街のレストランに行き、そこで綺麗に飾り付けられた箱を渡す。プレゼントかと思い喜び勇んで箱を開けるが中には拳銃と銃のカートリッジが入れられていた。驚くニキータをよそにボブは淡々と、後ろの席に女とボディーガードを連れて食事している男を殺せ、これが殺し屋としての初仕事だといい店を後にした。ニキータは銃とカートリッジを身に着け、言われるがままに彼らを殺し、そして男性用トイレに行った。ボブはそこにある窓を脱出に使え、と言ったからだ。だがしかし窓はレンガで塞がれており、ニキータは殺した男の部下達と厨房で銃撃戦になる。 ダストシュートから辛くも逃げ出し、大雨の中を裸足で走って秘密訓練所に戻るとボブはニキータの洗練された部屋で彼女の帰りを待っていた。怒りのままに拳を振るうニキータを何とかかわし、今日でここでの生活は終わり、明日からは別のアパートでジョセフィーヌという名前と看護師という職業を持って暮らせ、とボブは告げた。 生まれて初めての一人暮らしに困惑するニキータはスーパーでこじゃれたパリジェンヌの後をつけまわして彼女と同じものを買い、おっかなびっくりに一人暮らしを始めようとしていた。会計の時にレジに立っていた男と恋仲になるが、それでも暗殺者としての仕事は与えられる…。
騎士道物語(当時のヨーロッパで流行していた)を読み過ぎて妄想に陥った郷士(下級貴族)の主人公が、みずからを伝説の騎士と思い込み、「ドン・キホーテ・デ・ラマンチャ」(「ドン」は郷士より上位の貴族の名に付く;「デ・ラマンチャ」はかれの出身地のラ・マンチャ地方を指す)と名乗り、痩せこけた馬のロシナンテにまたがり、従者サンチョ・パンサを引きつれ遍歴の旅に出かける物語である。1605年に出版された前編と、1615年に出版された後編がある。(後述するアベリャネーダによる贋作は、ここでは区別のため続編と表記する。) 旧態依然としたスペインなどへの批判精神に富んだ作品で、風車に突進する有名なシーンは、スペインを象徴する騎士姿のドン・キホーテがオランダを象徴する風車に負けるという、オランダ独立の将来を暗示するメタファーであったとする説もある。(スペインの歴史、オランダの歴史を参照)実在の騎士道小説や牧人小説などが作中に多く登場し、書物の良し悪しについて登場人物がさかんに議論する場面もあり、17世紀のヨーロッパ文学についての文学史上の資料的価値も高い。 主人公の自意識や人間的な成長などの「個」の視点を盛り込むなど、それまでの物語とは大きく異なる技法や視点が導入されていることから、最初の近代小説ともいわれる。年老いてからも夢や希望、正義を胸に遍歴の旅を続ける姿が多くの人の感動をよんでいる。 また、聖書の次に世界的に出版されており、正真正銘のベストセラー小説・ロングセラー小説でもある。2002年5月8日にノーベル研究所と愛書家団体が発表した、世界54か国の著名な文学者100人の投票による「史上最高の文学百選」で1位を獲得した。
ミシェルの家、ドレ家は貧しかった。ミシェルには二人の兄と二人の姉がいたが、上の兄のジョルジュは馬に蹴られて重傷を負い、寝たきりになっていた。隣人のグアール一家とはいがみあっており、ことあるごとでののしりあう関係であった。ドレ家の人々はパリ育ちで都会っ子のポレットをものめずらしく見るが、温かく受け入れる。とくに末っ子のミシェルはポレットに親近感を持ち、無垢なポレットもミシェルを頼るようになる。 ポレットは「死」というものがまだよくわからず、神への信仰や祈り方も知らなかった。ポレットはミシェルから「死んだものはお墓を作るんだよ」と教えられ、人の来ない水車小屋に愛犬ジョッグを埋葬し、祈りをささげる。 愛犬がひとりぼっちでかわいそうだと思ったポレットは、もっとたくさんのお墓を作ってやりたいと言い出す。ミシェルはその願いに応えてやりたくなり、モグラやねずみなど、様々な動物の死体を集めて、次々に墓を作っていった。二人の墓を作る遊びはエスカレートし、十字架を盗んで自分たちの墓に使おうと思い立つ。 しばらくして、兄のジョルジュの容態が急変、兄は亡くなった。ミシェルは父が用意した霊柩車から十字架を盗む。葬儀中、父に問い詰められたミシェルは「隣のグアールのせいだ」と言い逃れをする。一方、ポレットは教会の美しい十字架に魅せられ、ミシェルにあの十字架がほしいとねだる。後日ミシェルは教会の十字架を盗もうとするが、神父に見つかり追い出される。 ポレットにもっとたくさん十字架がほしいとねだられたミシェルは、意を決して夜中に家を抜け出す。ポレットとともに向かった先は、教会の墓地。ミシェルたちは墓地から十字架を15本盗み、爆撃で光る夜空の下、自分たちの墓地へと十字架を運ぶ。 ミシェルの兄の墓参りの日が来た。道中で、ミシェルの父は道に落ちた小さな十字架を見つける。それはジョルジュの墓につけられていたもので、以前ミシェルが盗む途中で落としたものだった。ミシェルの父は、グアールのいやがらせだと思い込む。 墓に着き、荒らされた様子に驚く一家。兄の十字架まで引き抜かれているのを目にした父は激昂し、グアールの仕業だ、復讐してやると言い、近くにあるグアールの妻の十字架を壊し始める。 ちょうど墓参りに現れたグアール一家と鉢合わせとなり、ミシェルの父とグアールは殴り合いのけんかとなる。 そこへ神父が現れ、十字架泥棒はグアールではない、犯人はミシェルだと伝えて場を収める。ミシェルはその場から逃げ出し、家出をしてしまう。十字架を盗んだことを訴えられるのではと恐れる父は、必死にミシェルを探す。ミシェルは水車小屋に隠れ、ポレットと作った墓場を満足げに見つめていた。その夜ミシェルはこっそりと家に戻り、墓がとてもすてきになったとポレットに伝える。 ポレットを墓に連れて行こうとした矢先、警官がドレ家を訪ねてきた。戦災孤児として申請していたポレットの身請けにきたのだ。 ミシェルは父にポレットを引きとってほしいと懇願する。父は、十字架のありかを教えればポレットは引き取る、と交換条件を出す。ミシェルは悩み、ついに水車小屋にあることを告白する。しかし、父は約束を破り、ポレットの身請けの書類にサインをする。ミシェルは怒るが父は聞く耳を持たない。ミシェルは家を飛び出し、腹いせにすべての十字架を引き抜き、川に流して捨ててしまう。すべて捨てたあと、ミシェルは車のエンジン音を耳にする。それはポレットが連れて行かれる車の音だった。 多くの人があふれる駅。ポレットは修道女に連れられ、名札をつけて少し待っているように言われる。名札には「ポレット=ドレ」の文字。 人ごみの中から「ミシェル!」と呼ぶ声が聞こえる。ポレットは涙し、ミシェルの名を叫びながら探しに行く。しかし人違いで、ミシェルはいない。ポレットはミシェルとママの名を叫びながら、雑踏の中へと走っていく。